開業20周年となりました

   
2022年 7月 19日 掲載

2022年7月15日、開業20周年を迎えました。何かイベントでもやろうかと思っていたのですが、なんと家族にコロナ感染者が出まして、罹患が確認された直後に家族全員が罹患するというすさまじい体験を経る中で20周年を迎えたのでした。(現状、全員隔離期間は経過しております)

思えば15周年からの5年間のうち半分はコロナ禍でした。ビジネス環境も激変し、お客様との打ち合わせはすべてリモート(またはメールと電話)で、訪問するということは皆無になりました。経済そのものが委縮してしまい、もろにそのあおりを受けました。これからの数年もコロナ禍は続くでしょう。先行きは見通せません。

時間的余裕ができたので、長年欲しかった旋盤を導入。これでどんな部品でも作れるぞ!と旋盤のスキルを身に着けるべく練習にいそしんでいます。

20年間、お客様やお支えいただいた皆様に、そして家族に感謝いたします。次の〇〇周年に向け、今後ともよろしくお願いいたします。

    

液晶ディスプレイを修理しました

   
2022年 4月 3日 掲載

昨年末からの多忙の極みだった業務が年度が改まって一段落、懸案だったある製品の修理をしました。

7年前くらいのiiyama製液晶ディスプレイE2280HSです。HDMI入力で映像が出ません。HDD録画機のHDMI出力を接続し、映像入力をHDMIに切り替えるも「信号がありません」とOSDは言います。

他の映像入力(VGA)ではきちんと映像が出るので、入力端子から信号処理チップに至るまでのどこかに問題があるのだろうと推測しました。

さっそくばらして基板を顕微鏡で観察すると、HDMIコネクタの近くの抵抗が…。片方の電極が砕けてなくなっている(ように見える)のを発見!1005パッケージなので、顕微鏡でないと見逃してしまいそう。

長方形の枠内、R153の左の電極がなくなっている

パターンを追跡すると、コネクタの18番と19番の間に接続されています。18番は+5V、19番はHPD(Hot Plug Detection)なので、プルアップされているべきHPDがされていないためにコネクタが挿入されたことが検出できないのかもしれません。

思い切って手持ちの抵抗に交換したところ、見事に復活しました!

廃棄せずに、PCのセカンドディスプレイ兼HDD録画機用モニターとして再活躍できることになったわけですが、そもそもなぜこんなところの抵抗が砕けてしまったのでしょう。

コネクタのすぐ近くだったので、コネクタ挿抜時の応力が集中したのが主因ではないかと思います。一応コネクタメーカー側もそれは考えているらしく、コネクタの金属シールドがディスプレイ筐体に固定されるようにねじ止めされてはいます。ただ、ねじ止め個所は1つだけで、はんだ付けされる側(基板と固定される側)とは逆側についている。機械的仕様が間違っているのでは?と思わずにはいられません。

    

Pythonを使う

   
2020年 10月 12日 掲載

EagleのBRDファイル内の線(wire)を集めて多角形(polygon)を生成するフィルタープログラムをPythonで作りました。

CADで起こしたプリント基板の外形をEagle 7.7に取り込む際は、DXFファイルを経由します。ただ、EagleでインポートしたDXFは複数の線の集合にしかならず、いわゆる「塗りつぶし」が表現できません。そこでいったんEagleのBRD形式(XML)をXMLファイルとして書き出し、これをスキャンして接続できる線の頂点同士を集め、閉じた多角形にまとめて上げて元の線群と入れ替えます。

XMLが手軽に扱える「古くない」スクリプト言語を調べるとPythonに行き当たりました。自分としては初めての言語だったのですが、取り掛かってから4日程度で上記のプログラムが書けました。

Scalaで関数型プログラミングを経験していたので習得が早かったようです。でもインデントがブロックの意味を持つって…。昔、並列プログラミング言語でOccamっていうのがありまして、それを思い出しました。

mapやlambdaが使えるスクリプト言語Pythonで書いたフィルターのごく一部
    

筐体(プラケース)加工もできます

   
2018年 5月 28日 掲載

昨年よりCNC(コンピュータ数値制御)マシニングを始めました。手回し式のフライス盤にステッピングモーターと制御・駆動回路を取り付け、PCからGコードによる自動制御で切削加工をします。

市販のプラスチックケースにLEDやスイッチ、コネクタ穴を開けられますので、基板製造からケース組みまで一貫してお引き受けできます。

ただ、元になったフライス盤の大きさから最大加工寸法は140㎜×100㎜程度が限界です。

    

開業15周年でした

   
2017年 8月 20日 掲載

あっ、先月7月で設立・開業15周年でした。独立起業して15年も…この間リーマンショックや大震災など世の中の変動をもろにかぶることもありました。しかし、廃業することなくなんとか持ちこたえることができました。

特にイベントめいた事など行いませんが、お客様やお支えいただいた皆様に、そして家族に感謝いたします。今後ともよろしくお願いいたします。

    

Eagleで(非公式)特殊記号

   
2016年 10月 14日 掲載

プリント基板の設計にCadSoft社の「Eagle」を利用しています。日本語などの2バイト文字に対応していないのですが、それほど困ることはありません。ただ、回路図やシルク印刷内のテキストオブジェクトに「Ω」や「±」、「μ」、「φ」などを入れたくなることが時々あります。

ネットを検索していると「Ω」の入れ方を紹介しているサイトがありました。「Û(U + circumflex)」を使うのだそうです。これは16進数で言うとDBに相当します。その紹介ページから「Û」をコピーし、Eagleのテキストボックスに入力すると見事に「Ω」が出現しました。

ohm

もしかしたら他にも特殊記号があるのではないかと調べてみると、「Φ」は「Ø」D8、「φ」は「Ý」DD、「±」は「±」B1できちんと出るではないですか。ここではすべて紹介しませんが、どうやらISO8859-1をベースにところどころ独自の定義を入れているようです。

ちなみに、この芸当ができることを確認したのは「ベクターフォント」のみです。

また、CadSoftのヘルプによれば、128(16進で80)以上のコードは独自の拡張なので、他のフォントで正しく出るとは限らないと書いてありましたので、納得したうえで使いましょう。

 

    

ひさしぶりの投稿

   
2015年 5月 18日 掲載

なんと、2年半もほったらかしにしてしまいました。この間に業務はもちろんありましたが、特段に公表すべきことでもなかったのです。相手先の都合もあるし…いや、単に記事の更新をさぼっていただけです。

大きなトピックは昨年4月に事務所を相模原市に移転したこと。1年過ぎてこちらでの生活も慣れました。藤沢に比べると冬がちょっと厳しいですね。でも、空気の透明感はこちらのほうが上。

そのほか資格を2つ取りました。第三種電気主任技術者と第二種電気工事士。電気工事士の免許は役に立ってます。実技試験の練習で図面読めるようになったし、工具もそろった。屋内配線を自分でいじれます。

というわけで、移転後も変わらず営業してま~す。

    

Arduino互換のフィジカルコンピューティング用教材「WOB」販売開始

   
2012年 12月 18日 掲載

Arduinoをベースとした10進数で機械語プログラムできる、全く新しいコンセプトのフィジカルコンピューティング教材「WOB」販売開始と同時に「WOB」の製品サイトをオープンしました!

「ストア」メニューでは通販もスタートしていますのでぜひ一度ご覧ください。

2019年7月1日、製品サイト「wob-site.com」の運営を終了させていただきました。長い間ありがとうございました。

    

Ran’s Night用iPhoneアプリをリリース

   
2011年 3月 22日 掲載

3月19日、昨年7月より開発を続けていたRan’s Night用iPhoneアプリ “Ran’s Reader for iPhone 1.0” をリリースしました。Ran’s Reader for iPhone 1.0の詳細は以下のリンク先にてご参照ください。Ran's Reader for iPhone 1.0 Cover Page

Ran’s Reader for iPhone 1.0

iTunesプレビュー: Ran’s Reader for iPhone

Ran’s Reader for iPhoneはQOL株式会社の依頼により弊社で開発したものです。(Ran’s Reader for iPhoneの窓口は弊社ではありませんので、QOL株式会社にお問い合せください。)

    

「組み込みLinuxを利用したセンサーネットワークシステム」技術解説を講義

   
2010年 8月 24日 掲載

8月18日、会津大学にて組み込みLinuxを利用したセンサーネットワークシステムの技術解説を講義しました。今回は院生が対象だったので、組み込みマイコンの状態遷移図やLinuxデバイスドライバのソースコードの要点を説明しました。授業ではお目にかかれない生々しいプログラムーー特に組み込み機器の限られたリソース内でもがく現実を見ていただくことに。みなさんちょっと面喰った様子・・・。今回もご聴講どうもありがとうございました。